NIKE ZOOM FLIGHT 96 ‘ALLEN IVERSON’
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いわくつきの一足
スニーカー紹介、第3回目はNIKE ZOOM FLIGHT 96 ‘ALLEN IVERSON’。
この96はナイキがアレン・アイバーソンの功績を称えて制作したもの。
76ersのチームカラーである、赤、白、青を落とし込み、ヒールには現役時代の背番号3が刻まれています。
スニーカーには、アイバーソン、76ersの表記はないが、誰が見たって、「これアイバーソンじゃん!!」って思いますよ。
ましてや、ドラフトパックとして同時に発売されたコービーモデルと並んでいれば、尚更です。
(※アイバーソン、コービーは1996年ドラフト組)
アイバーソンはご存知の通り、リーボックと契約を結んでいるため、これに異議を唱えた、アイバーソンの弁護士が販売中止を求めて、講義文書を送付。それを受けてナイキ側は発売を中止したといういわくつきの一品です。
アメリカでは発売中止となりましたが、日本では3日ぐらいだったかな?発売しました。ただ、発売後すぐに取り扱いを止めたので、流通量はそれほど多くないと思います。
しかし、数年前リーボックはアイバーソンのシグネチャーモデル「クエスチョンミッド」を使って、ナイキの契約選手、コービー、レブロンをイメージしたモデル発売したのに、自分達はやっといて…と思ってしまいます。
何と言ってもカラーと背番号
このモデルの大きな特長は、何と言ってもカラーと背番号!
「それ以外何もありません!」って言うのは言いすぎかな?
知らない方には、なんの魅力も感じませんが、知っている人にはウハウハな仕様。
色と背番号だけで、購入価値ありです。
発色の良い青地に赤のナンバリング3が、76ersのチームカラーとアイバーソンを強く連想させます。
1996年の思い出が蘇る
これを手に取るとオリジルが発売された1996年の思い出が蘇り、胸が熱くなるんですよね。
オリジナルが発売された当時は、95年のスニーカーブームの勢いに乗り、96年も前年程ではないですが、やはり「あれ、何でこのモデルが売れてるの?」「何でこんなにバカ高いの?」とちょっと感覚が麻痺してた年でした。
ひとまず、なんでもいいからナイキを履いてればオサレな時代。
老若男女関係なしに、街中にナイキを履いた人達が溢れていました。
実際私の母もJORDAN11コンコルド履いてましたし(笑
そんな中発売された、ZOOM FLIGHT 96。
ZOOM FLIGHT 95の仕上がりが良かったため、かなり期待が大きく、初めて見た時は「何、これ?」という感じで、拍子抜けしたのを覚えています。
ただ、それを払拭したのが「アトランタオリンピックモデル」。
当時は今のように、PEモデルや限定モデルがほぼ無い時代で、オリンピックモデルが唯一のスペシャルモデルでした。
さらにペニーが履きナンバリングとなれば、そりゃ、欲しくなりますよ!
今はネット検索すれば欲しい情報がすぐに手に入りますが、当時はインターネットが普及しておらず、情報を得る手段は雑誌のみで、96が掲載されているページを繰り返し見ていたのを覚えています。BOON、COOL TRANSには大変お世話になりました(笑
そして、何度もショップに電話し、お店をハシゴしやっとの思いで手に入れることができました。
数十年前はそんな状態だったのを考えると、今はとても便利な時代になったな~と思います。
当時欲しいスニーカーは2足買いが基本でしたが、さすがにオリンピックモデルは1足しか入手することができず、履くのがもったいないので、倉庫にしまったまま、年月だけが経過し、いつしか親元を離れるはめになりました。
結局履かないという結果に…
今思うともったいないことをしました。
難点は素材とカラー
アッパーは発色の良い青のヌバック素材。踏まれたら汚れが落ちにくいため、なかなか履く勇気が出ません。
さらにクリアソールとなれば、すぐに黄ばむし…
個人的にはこの2点が残念。
もし、素材がレザーだったら?と想像してみますが、多分重苦しいイメージになっていたと思います。
軽さを表現するには、汚れやすいが、ヌバックが一番マッチした素材だと思います。
96ならではの特長的なデザイン
96では他のスニーカーには見られない、波紋のようなグリップパターンを採用。
ずっと見ていると、目が回りそうです。
スプラッターデザインのミッドソール。
スプラッターにすることで、ポップさが演出され、よりストリート感が強くなりますね。
おもちゃのようなTPUプレート。
機能よりデザインを優先している感があります。
どうだ!と言わんばかりのZOOM AIR!!
ズームエアが登場して間もないため、ナイキもブランドロゴよりこっちを前面に押し出し強調しているところに時代を感じます。
トゥ部分にはエンボス加工された小さなスウッシュを配置。
クリアソールで分かりずらいですが、細かいところまで手が込んでいます。
サイドには、刺繍で大きめのスウッシュ。
白縁があるため、スウッシュがより際立ちます。
また、うねりのあるアッパー素材を重ねることで、奥行き感と立体感のあるスニーカーに仕上がっています。
ヒールにはミッドソールをくり貫いたスウッシュ。
同色なので分かりずらいですが、芸が細かい。
クリアソールに覆われたスウッシュ。
中央部にZOOM AIRの表記。
足裏全体にフルレングスズームエアを配置しているため、クッショニングと反発性は良いです。
改めて見ると、色々なところにスウッシュが沢山あり、お腹いっぱいです(笑
機能よりデザインを優先
最近のスニーカーは、無駄なものをそぎ落としシンプルで機能的なデザインのものが多く、20年前に比べたらとても進化しています。
ただ、その分冒険したデザインのスニーカーが少なくなりました。それは時代の流れだからしょうがないのですが、昔を知っている私からすると、少し物足りなさを感じます。
ただ、今回の96のように機能よりデザインを優先した感のあるスニーカーを定期的に復刻してくれるのは、昔を懐かしむオヤジにはとてもありがたい。
ましては、ナンバリングとチームカラーを配した仕様に変更してくれるなんて!
履きやすさの面では、現行スニーカーに比べたらさすがに劣りますが、昔を思い出しながら楽しんで履ける、そんなスニーカーが発売されてもいいじゃないかと思います。
これからも定期的に復刻していただけると、ありがたい一足です。
以上、NIKE ZOOM FLIGHT 96 ‘ALLEN IVERSON’のご紹介でした。
また次回をお楽しみに~。